ChinaJoy 2026の会場で試遊した「龍と麻雀」は,麻雀を題材にしたデッキ構築型のローグライトだ。

デッキ構築ゲームと麻雀のどちらかを少しでも知っていれば,楽しく遊べる設計になっている。さらに,麻雀に触れたことがないプレイヤーが,本作を遊んだあとに麻雀を打てるようになることも目指しているという。開発チームのプロデューサーに話を聞けたので,その内容も交えて紹介しよう。

本作では,麻雀牌がプレイヤーのデッキとなる。基本的に毎ターン,牌を入れ替えられる回数が決まっており,その範囲内で強い形を目指していく。序盤は場に出せる牌の数が少ないため,役は完成しない。

その代わり,順子,刻子,対子などの組み合わせができると,順子は攻撃力10,刻子は攻撃力とシールドがそれぞれ7,対子はシールド5を生み出す。組み合わせを作らない単牌にも,1枚につき攻撃力2の効果がある。ターンを重ねて役を完成させられるようになると,攻撃力やシールドに一定の倍率がかかる仕組みだ。

効果のベースとなるのは牌の組み合わせだ。そのため,対子だけで構成する七対子はシールドしか生み出さず,火力には結びつかない。

役を完成させると状態が移行し,毎ターンすべての牌がリセットされる代わりに,1ターンに場へ出したり,手元へ戻したりできる牌の数が無制限になる。

通常時は一度に操作できる牌の数が限られているため,役の完成に向けて少しずつ牌を並べていく。一方,この状態では,1ターンごとに役を完成させるプレイへと大きく変化する。

1ターンで役を完成させると,この状態が継続し,大ダメージを与えるチャンスになる。ジャンルは大きく異なるが,感覚としては「ぷよぷよ」のフィーバーモードに近い。何らかの形を作れる配牌になっていることが多く,見えている組み合わせを素直に完成させていく感覚だ。

ただし,各役には使用可能回数に相当するスタックが設定されており,その役を完成させるたびに減少する。スタックがなくなると,同じ役を完成させても効果は発生しない。序盤はまず,基本形となる4面子1雀頭を作れば良いが,進行に伴って複数の役を使い分ける必要が出てくる。

序盤をプレイした範囲では字牌がなく,登場したのは数牌のみだった。ステージを進めると字牌なども入手でき,より強力な役を狙えるようになる。国士無双を完成させるには,まず必要な牌をデッキに加えなければならない。

牌の種類が増えると役を完成させにくくなりそうだが,本作には麻雀本来のルールにはない強化要素もある。そのため,ステージを進めるほど強い役を狙いやすくなるという。

分かりやすい例が,三筒を三萬へ変化させるような,牌そのものに作用する効果だ。これとは別に,牌へ直接作用せず,戦闘を補助するバフも用意されているという。

牌でデッキを構築するため,新しい牌を追加するだけでなく,不要な牌を取り除く要素もある。例えば緑一色を狙うなら,萬子と筒子を取り除き,索子も二索,三索,四索,六索,八索に絞ったうえで,發を加えるような構築が考えられる。

ツモの確率そのものを操作し,役を完成させやすいデッキを作ることもできる。ただし,同じ役を完成させ続けるとスタックが減り,やがて効果が発生しなくなるため,特定の役に寄せる構築には相応のリスクがある。

舞台となるのは現代ファンタジーの都市で,街はゴブリンの財閥に支配されている。財閥は資本主義の魔法によって,かつて存在したすべての魔法を置き換えてしまったらしい。

本作には3人の主人公が登場する。そのうち,現在公開されているのが,画像にも登場する少女だ。彼女は,資本主義の魔法に置き換えられた旧時代を象徴する存在の1人であり,誰もが内に秘める可能性を表しているという。

麻雀という題材も,この世界観と地続きになっている。牌をツモり,自らの手に握る行為そのものが,運命を自分の手でつかむことの象徴でもあるという。

ほかの主人公2名については,現在開発を進めているとプロデューサーは説明した。

麻雀とストーリーのどちらが出発点だったのかを尋ねると,プロデューサーは「両方」と答えた。ひとつは,中国や日本で多様な遊び方が発展してきた麻雀そのものの面白さ。もうひとつは,混沌とした状況から面白いものを見つけ出す,麻雀ならではの感触だという。

この2つを組み合わせたものが,本作の下地になっているという。

開発チームは6名で,全員が長年付き合いのある友人同士だという。内訳は,システムデザイナー2名,アート2名,プログラマー1名,チームを統括するプロデューサー1名となる。

メンバーの多くは本業でゲーム会社に勤めており,純粋に面白いインディーゲームを作りたいという思いから集まったと,プロデューサーは語った。

リリース時期は,2027年の旧正月前となる2月ごろを予定している(Steamストアページに記載されている「2026年第4四半期」は,更新前の情報とのこと)。日本語ローカライズの優先度は高いものの,リリースと同時に対応できるかはスケジュール次第で,可能な限り間に合わせたいと説明した。

なお,記事執筆時点では,Steamでプレイテストへのアクセスをリクエストできる。対応言語は中国語(簡体字)のみだ。

Extracted and lightly reformatted for readability. · Source: ja