「ザ・キング・オブ・ファイターズ」(以下「KOF」)の公式カードゲームのクラウドファンディングがKickstarterで行われている。期間は2026年5月31日4:00まで。作品の枠を超えて集ったファイターたちが780種類のカードになり,対戦はもちろん,1人プレイや,2人が協力して強大なボスに対抗するなど,さまざまな遊び方が楽しめる。

アメリカのボードゲームメーカーであるPQ Gamezは,SNK公式ライセンスを取得し,2D格闘ゲーム「KOF」を題材としたカードゲーム「King of Fighters: The Orochi Saga」を2026年後半に発売する予定だ。発売に先立ってクラウドファンディングを行っており,Kickstarter限定ホロカードなどを含むリワード(返礼)が入手可能になっている。

「KOF」シリーズでは,「オロチ編」や「ネスツ編」「アッシュ編」「KOF新編」といったさまざまなストーリーが展開されているが,今回の「King of Fighters: The Orochi Saga」は,初期作品で語られた「オロチ編」がテーマとなる。 「THE KING OF FIGHTERS '97」および「THE KING OF FIGHTERS '98」の世界をベースに,京,紅丸,大門,鎮,アテナ,拳崇,キング,舞,ちづる,テリー,アンディ,ジョー,マリー,ビリー,キム,庵,マチュア,バイス,リョウ,ロバート,ユリ,レオナ,ラルフ,クラーク,そしてルガールとオメガ・ルガールの26キャラクターがカード化された。

プレイヤーは30枚のカードでデッキを構築し,20ある「HP」が先に尽きたほうの負けとなる。攻撃側と防御側が技カードを出し,攻撃側の技カードが持つ「ATK」値が,防御側の技カードの「DEF」値よりも高ければ攻撃続行となり,さらに攻め込めるコンボが可能になる。

Kickstarterで公開されているルールブックによると,コンボは「『King of Fighters: The Orochi Saga』をありきたりなカードゲームではなく,KOFらしさを感じさせる要素」とのこと。 というのも,技カードのパラメータを見て,組み合わせを考える必要があるからだ。技カードには,次の技へのコンボのつなげやすさを表す「CPT」と,コンボへの組み込みやすさを示す「LNK」という2つの値が存在している。そして,コンボ開始技のCPT値よりも低いLNK値を持つ技カードならコンボに組み込めるという。言い換えると,CPT値が高い技カードでコンボを始めれば,次の技の選択肢が広がり,このあたりはデッキ構築の腕の見せどころだ。

一方,攻撃された時点で,防御側が出した技カードのDEF値が高いとカウンターアタック(Counter-Attack)となり,ここから逆襲が可能だ。「KOF」の対戦では,通常技→レバー入れ技→必殺技とつながっていくコンボ攻撃や,相手の攻めをガードキャンセルで断ち切るスピーディーな展開が魅力だが,これらの要素がトレーディングカードゲームとして再現されているという。

攻撃を当てると,原作のゲージに相当する「ADR」値がたまり,これを消費することで技カードのアビリティや,より強力な超必殺技が使えるようになる。 ADRのほかにも,たとえば京は相手を燃やして追加ダメージを与える「Burn」,ラルフなら火力を上げる「Rage」,クラークの連携投げに必要な「Hold」,バイスが不意打ちをする際に用いる「Coiled」など,特殊なキーワードやリソースもあり,キャラクターをより個性的に表現しているという。

1対1での対戦のほか,ボスを倒すまで戦う1人用の「Solo Mode」や,2人協力の「Final Showdown」などのモードが用意されている。Final Showdownでは,このモード専用キャラクターのオメガ・ルガールが2人のプレイヤーを相手に専用デッキで大暴れするというのだから豪快だ。

クラウドファンディングキャンペーンでは,35ドル(約5600円)のプレッジ(支援)で京,紅丸,大門,鎮,アテナ,拳崇,キング,舞,ちづるの構築済みデッキとルールブック,コレクターボックスがセットになった「Kusanagi Pack」が手に入る。 また,デッキが庵,マチュア,バイス,リョウ,ロバート,ユリ,レオナ,ラルフ,クラークとなった「Yagami Pack」も同じく35ドル。そして,90ドル(約1万4300円)では,「Kusanagi Pack」と「Yagami Pack」,そしてテリー,アンディ,ジョー,ビリー,キム,ルガールのデッキが入ったKickstarter限定の「Wolf Pack」と,同じくKickstarter限定の「Daily Unlocks」が含まれるセットを入手可能。なお,「Kusanagi Pack」「Yagami Pack」には各9枚,「Wolf Pack」には7枚のホロカードが含まれており,こちらはKickstarter限定となる。 ゲームは英語版のみで日本語には対応していないが,日本への発送も可能とのこと。

本記事執筆時点では目標額3万ドル(約475万2000円)のうち,2946ドル(約46万8000円)が集まっている。上記のとおり,ゲーム自体はすでに発売がアナウンスされているため,クラウドファンディングが不成立でもゲームは発売されると思われる。なお,本キャンペーンは「All-or-nothing」形式なので,不成立の場合は通例,返金される。

ネオジオ35周年をきっかけに,当時のカートリッジや周辺機器を使える新たなネオジオとして「NEOGEO AES+」が発表されるなど(関連記事),ネオジオゲームにはいろいろな動きが見られる。今後も「KOF」をはじめとした,さまざまなタイトルの新展開を期待したい。

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