2026年10月7日,東京ビッグサイト南展示棟で「第1回 日本推し活大賞 2026」の表彰式が開催された。受賞したのは,男性アイドル部門の中島健人さん,女性アイドル部門のAKB48,タレント部門の中川翔子さん,VTuber部門のキズナアイさん,キャラクター部門のポムポムプリン,政治部門の小野田紀美さんの6組だ。

今回が初開催となる「日本推し活大賞」は,推し活文化を盛り上げた人物やキャラクターなどを表彰するアワード。推し活業界関係者へのアンケートをもとに受賞者が選ばれ,展示会「第6回 推し活 EXPO【秋】」の会場で表彰式が行われた。

主催のRX Japanは,2024年からBtoB展示会「推し活 EXPO」を開催しており,今回の秋開催で6回目を迎えた。グッズやサービスを扱う企業が集まる展示会に加え,別の形でも業界を盛り上げたいという思いから生まれたのが「日本推し活大賞」だ。推し活を盛り上げてきた人やキャラクターに光を当て,文化そのものをさらに広げていく狙いがある。

式ではまず,主催者を代表してRX Japan代表執行役員社長の田中岳志氏が登壇した。

田中氏は,アイドル,アニメ,キャラクター,スポーツ,VTuberなど,推し活のジャンルが幅広くなっていることに触れ,市場規模も4兆円を超えるまでに成長していると説明。その原動力となった人々やキャラクターにスポットを当てることで,業界のさらなる発展につなげたいとの考えを示した。

アイドル・アーティストとして推し活の新しい楽しみ方を提案し続けている点が評価された。なかでも,自身が設計図から手がけたライトスティック「IDOLICの魔法」では,推しのカードを差し込むと光る仕掛けがSNSなどで話題を呼んでいる。

中島さんは「数ある星々のなかで僕という星を推していただき,本当に感謝してます」と挨拶。推してくれる人がいるからこそアイドルはステージの上で生きられると話し,今回の受賞を「誇りに思います」と喜んだ。

グッズ制作では,手に取った瞬間にエンターテインメントが始まる感覚を大切にしているという。今後は,自分のファンだけでなく,世界中のアイドルを推すファンが使えるライトスティックを開発していきたいとのこと。

33公演のアジアツアーを終えたことにも触れ,ファンへの感謝を伝えたあと,「Sexy Thank You」の言葉で結んだ。

「会いに行けるアイドル」をコンセプトに,劇場公演や握手会,選抜総選挙などを通して,ファンが推しの夢や成長を見守る文化を生み出したことが評価された。

登壇した倉野尾成美さん,佐藤綺星さん,八木愛月さん,伊藤百花さんの4人は,受賞を「本当に光栄」と喜んだ。

最近はファンの意見をもとにコンサートの内容を決めたり,「目安箱」で日頃から声を集めたりしているという。こうしたファンと一緒につくる姿勢も,今のAKB48の魅力の一つだと話す。

最後は20年以上受け継がれてきた歴史を振り返り,ファンの推し活を「私たちが車だったら皆さんのガソリンのような」原動力だと表現。ファンへの感謝を伝えた。

アニメ,漫画,ゲーム,戦隊ものなど幅広いジャンルへの愛情を発信し続けてきた中川さん。近年は「推し活ママ」として子どもとの推し活エピソードも話題になっている。

中川さんは「本当に生きててよかったし,なんだか人生が報われたような気がします」と受賞を喜んだ。学生時代から,落ち込んだ日も頑張りたい日も推しの存在に勇気をもらってきたという。

最初の推しはブルース・リーで,木星まで推しているという中川さん。何でも推せる「推し」という概念に,日本らしい面白さを感じていると話した。

最後は「推しがいれば長生きできると思います」と述べ,「辞めないで,死なないで,諦めないで,推して元気に長生きしましょう」と呼びかけた。

2016年に「バーチャルYouTuber」を名乗って活動を開始したキズナアイさんは,今年で10周年。スリープ期間を経て2025年に活動を再開し,6年ぶりのアルバムリリースや復活ライブなど,精力的な活動を続けている。

「日本推し活大賞」にVTuber部門が設けられたことには,「本当にとっても感動しております」とコメント。「人間のみんなとつながりたい」をテーマに活動してきた10年を振り返った。

今,推しているものを問われると「VTuber文化全体」と回答。VTuber全体が盛り上がるほど「私も勝手にこうしてどんどん株が上がっていく」と会場を笑わせ,この文化をさらに広げていきたいと意気込んだ。

デビュー30周年を迎えたポムポムプリンは,「2026年サンリオキャラクター大賞」で2年連続・通算5度目の1位に輝いている。

今回の受賞について,「僕のことだーい好きのみんながたくさんだーい好きを伝えてくれたおかげだね」とコメント。大好きなものとして,チームプリン,家族,お出かけ,ミルク,そして自分のことが大好きなみんなを挙げた。

最後は「これからも自分らしくのんびりぽむぽむしようね」とファンに呼びかけた。

政治部門では,参議院議員で経済安全保障担当大臣を務める小野田紀美さんが受賞。当初は出席予定だったものの,公務の都合で急きょ欠席となったため,表彰状とトロフィーは後日事務局から送られることになった。

公式サイトに掲載された受賞コメント(外部リンク)では,自身の推しは基本的に2次元にいるとし,「推しは見つけるものではなく,どうしようもなく出会ってしまうものだと思っています」と“推し”への考えを紹介。コンテンツやIPを守り育てるための活動にも触れ,「皆様がそれぞれの推しを心置きなく自由に推せる日本を守れるように,頑張って参ります」と意気込みを語っている。

第1回を終えた「日本推し活大賞」。アイドルやVTuber,キャラクターなど,ジャンルを越えて「推す」文化を支えてきた6組が選ばれた。推し活そのものが広がりを見せるなか,このアワードが今後どのように展開していくのかにも注目したい。

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